この記事で分かること
〇都市計画区域について
〇市街化区域と調整区域のメリット・デメリット
都市計画区域:都市の健全な発展と秩序ある整備を図るために設けられた区域。
市街化区域と市街化調整区域、非線引き区域の3つに分けられる。
【市街化区域】
既に市街地を形成している区域、または今後10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域。住宅、商業施設、公共施設などの建設が奨励される。
【市街化調整区域】
市街化を抑制し、農業や自然環境の保全を図るための区域。原則として新たな開発は制限され、農地や森林として維持されることが多い。
【非線引き区域】
市街化区域と市街化調整区域のどちらでもない地域。通常、人口が少なく、開発の必要性が低い地域。
各都道府県が人口動態や土地利用の現状と将来予測、環境保全の必要性などを考慮し、区域を決定する。
【市街化区域】
〇メリット
インフラ整備の充実
道路、上下水道、電気、ガスなどのインフラが整備されやすくなる。公共交通機関が発達しやすい。
土地利用の効率化
住宅地、商業地、工業地などの用途が計画的に配置されるため、無秩序な開発が防がれ、土地の価値が向上しやすい。
公共施設の充実
学校、公園、病院などの公共施設が整備されやすくなり、住民の生活の質が向上する。
経済活動の活性化
商業施設やオフィスビルの建設が進み、地域経済が活性化し、雇用機会が増える。
●デメリット
土地価格の上昇
土地の需要が高まることで地価が上昇し、住宅価格も高騰する可能性がある。一部の人にとっては住宅取得が困難になる。
環境への影響
開発によって緑地や農地が減少し、自然環境が損なわれる可能性がある。都市化による大気汚染や騒音問題が生じることがある。
交通渋滞の増加
人口や車両の増加に伴い、交通渋滞が発生しやすくなる。公共交通機関が整備されていない場合、通勤や移動が大変な場合も多い。また事故などのリスクも高くなる。
【市街化調整区域】
〇メリット
住宅取得の容易さ
地価が安いため、住宅や土地の取得が比較的容易になる。予算が限られている家庭や若者にとって、住宅購入の選択肢が広がる。また固定資産税も抑えられるなど税制上でもお得な点がある。
自然に囲まれた生活
緑地や森林、農地が維持され、自然環境が保全されるため、自然に囲まれた生活ができる。
農業の継続
農地が保護されるため、農業が継続しやすい。
住環境の保全
静かで落ち着いた住環境が維持される。将来高いビルが建ったり、交通量が増えるといった心配が少ない。
●デメリット
開発の制限
新しい住宅や商業施設の建設が制限されるため、地域の経済発展が遅れる可能性がある。生活利便施設が近くになく、既存住民の利便性が低下することがある。
インフラの整備の遅れ
道路や公共交通機関、上下水道などのインフラ整備が遅れる可能性がある。自身で整備なくてはならない場合は事前に整備費がいくら必要か把握する必要がある。
市街化調整区域は住宅などの建物の建設を積極的に行わない地域のため、住宅の建設が制限されている。建物を新築で建てる場合や、建て替えを行う場合は、行政から開発許可がほとんどの場合で必要となる。
用途変更や開発許可が厳しく制限されるため、土地利用の柔軟性が低い。
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